シニア向けサービス&機種はこれだ!GPSや見守り機能を搭載!

今では「高齢化社会」と呼ばれ、「団塊の世代」という言葉も頻繁に耳にするのではないでしょうか。
ちなみに、「シニア世代」は世界のデータ基準では65歳以上と言われているようですよ。

そんなシニア世代に注目されているのが「携帯電話(ケータイ・スマホ)」
持ちたがらない方も多いのですが、現在所有率が増加傾向とのこと。機能やディスプレイ表示などシニア世代でも使いやすい作りになっている機種が増えたことも一因ではないでしょうか。

また、GPSを搭載している機種が多いので、万一のときは居場所や足取りを探査できる見守り機能も充実しているのです。

そこで今回は、シニア向け携帯に注目して必要となるケースや、位置情報検索サービスなどをご紹介いたします。

1. シニアの携帯電話所有率と必要なケースとは?

まず、高齢者の傾向としてケータイやスマホといった通信機器は持ちたがらない方が多かったのは昔の話。

モバイルに特化した調査研究機関として有名な『MMD研究所』が行った「2017年シニアのスマートフォン利用に関する調査」結果を見てみると、(調査対象:60~79歳の男女4,244人)

・スマートフォン:普通のスマートフォン46.8%、「シニア向けスマートフォン」が1.4%で、計48.2%がスマートフォンを利用
・フィーチャーフォン:いわゆるガラケーが、59.2%

と、若干ですが、ガラケーの方が所有率は高くなっています。
では、そのケータイやスマホで何を利用しているのか?

・メール:85.1%
・動画:66.9%
・ネットショッピング:55.0%
・Facebook:49.2%
・グルメ:46.2%
・Twitter:33.4%
・Instagram:25.8%

と、若者が利用しているようなサービスを主に利用して、シニア世代なりに楽しんでいるようですね。

シニア向けサービス&機種はこれだ!GPSや見守り機能を搭載!

「痴呆症」の家族がいるご家庭ではGPS搭載の携帯端末が有効

以上のように携帯電話の所有率は高い傾向にありますが、現在問題視されているのが痴呆症の徘徊による事故です。

一般的には「行方不明」などが考えられますが、認知症の人は外に出てうろうろしているうちに、自分の居場所や帰り道がわからなくなることがあります。

また、認知症の難しい点は、本人に全く自覚症状がない場合です。本人は大丈夫だと思っているのに、周りがとやかく干渉をしてくるので感情を害してしまい、対策が難しいとされています。

そこで注目されているのが、GPS搭載の携帯端末GPS搭載の端末を持たせれば、もし姿が見えなくなっても、すぐに位置を把握することができ、持つことを嫌がる場合は、巾着袋などに入れたり、専用の紐などを利用して首からぶら下げる方法もあります。

このように、シニア世代でもスマホ・ケータイを持つ楽しみがありますが、痴呆症の家族がいるご家庭では、GPS搭載の携帯端末を持たせておくだけでも対策になります。

2. 携帯キャリアの位置情報が取得できるサービスとは?

もし徘徊して居場所が分からなくなった時は、GPS搭載端末が有効ですが、ドコモ、au、ソフトバンクの各携帯キャリアでは位置情報や足取りが把握できるサービスを提供しています

もちろん、持つ携帯端末にGPSが搭載されていないと意味がありませんが、現在発売されている殆どの機種はGPSが搭載されていますので、問題ないかと思います。

では、どのようなサービスなのか、キャリア別に見ていきましょう。

シニア向けサービス&機種はこれだ!GPSや見守り機能を搭載!

ドコモの「イマドコサーチ」

イマドコサーチは、主にキッズケータイで利用されているサービスですが、GPS搭載端末であれば利用できます

申し込みが必要となり、月額200円で利用でき、検索料は1回あたり5円となっています。

主な機能として、
➀ケータイやスマートフォンから居場所を確認
「イマドコサーチ検索ページ」から探したい相手を選び、「いますぐ検索(いますぐ居場所を探す)」ボタンを押すだけで相手の居場所を簡単に確認できます。

➁パソコンから居場所を確認
パソコン(My docomo)からログインし、パソコンからも探したい相手の居場所を確認でき、現在の検索結果と過去の検索履歴を一度に確認することも可能なので、足取りも把握できます。

➂くりかえし検索
いますぐ検索で居場所の検索に失敗した後、自動で一定時間、繰り返し検索を続け、居場所が確認できたタイミングで居場所をメール(メッセージR)で知らせてくれます。

④電池アラーム通知検索
探したい相手の電池の残量が少なくなると自動的に検索を行い、居場所をメール(メッセージR)1回だけ知らせてくれます。

シニア向けサービス&機種はこれだ!GPSや見守り機能を搭載!

auの「安心ナビ」

auの「安心ナビ」も、主に子供向け携帯で利用されるサービスですが、GPS搭載機種であれば利用できるようです。

申し込みが必要となり、月額300円で利用でき、検索料は無料になっています。

主な機能として、
➀いますぐサーチ
安心ナビはGPSを利用して相手の現在地を確認し、パソコン、スマホ、ケータイから居場所が地図と住所ですぐに確認できます。

➁みまもりサーチ
仮に、外出して心配なとき、今どのあたりか無事目的地に着けたかを確認できます。出発してからの移動経路を地図で表示できるので、簡単に今どのあたりにいるか確認できます。

➂見つけてお知らせ
持っている端末の電源が入っていない時や、電波の届かないところにいる時など、「いますぐサーチ」で相手の居場所がわからない場合、居場所がわかった時点で、メールで居場所を知らせてくれます。

④電池残量でお知らせ
探したい相手の端末の電池残量が一定基準を下回ったタイミングでメールにてお知らせしてくれます。同時に、その時の相手の居場所も知らせてくれます。

シニア向けサービス&機種はこれだ!GPSや見守り機能を搭載!

ソフトバンクの「位置ナビ」

ソフトバンクの「位置ナビ」も、当然主に子供向け携帯で利用されるサービスですが、GPS搭載機種であれば利用できるようです。

申し込みが必要となり、月額200円で利用でき、検索料は1回5円になっています。

主な機能は、探したい相手が、今どこにいるのかを「位置ナビ」サイトにアクセスすることで、ケータイやスマートフォンやパソコンを使って簡単に把握できます。

位置検索をする側は、位置検索される側を最大20件まで検索相手リストに登録でき、検索される側は探す側を最大10件まで許可リストに登録できます。登録しておくことで、同時に居場所確認が可能となります。

さらに、痴呆症の方は失くしてしまうケースもありますが、紛失された場合、パソコンから紛失した端末の位置を検索できます。

以上の様に、子供向け携帯のサービスとして利用されていますが、GPS搭載のケータイ・スマホでも利用が可能です。

また、月額基本料も200~300円と利用しやすい料金設定になっていますので、痴呆症のご家族がおられる方で、徘徊してしまわないか心配な方は、是非ご利用していただくことをおすすめします

シニア向けサービス&機種はこれだ!GPSや見守り機能を搭載!

3. シニア向け携帯の機種紹介

最後に、シニア向けといっても、どのキャリアもシニア向けとはなっていませんが、いわゆる「使いやすい」ケータイやスマホが各キャリアで用意されていますので、現在販売されている機種を簡単にご紹介いたします。

シニア向けサービス&機種はこれだ!GPSや見守り機能を搭載!

ドコモの「らくらくホン」

ドコモでは、「使いやすい」端末として、

・らくらくスマートフォン4
一般的なスマートフォン以上に「わかりやすさ」を大切に、どの画面も見やすくわかりやすいデザイン・表示内容なのであんしんして使えます。

・らくらくホン F-02J
らくらくホンとしては初めてLTEに対応し、VoLTEによる高音質通話が可能です。

と、らくらくホンが2機種販売されています。もちろんGPSが搭載されているので、「イマドコサーチ」で位置情報も確認できます。

auの「シンプル(スマートフォン/ケータイ)」

auでは、「シンプル」スタイルとして、

・BASIO2
はじめてでも安心のスマホとして、電話・メール専用ボタンなどが大きく見やすいメニューで使いやすい機種です。

・かんたんケータイ KYF36
見やすい、聞きやすい、楽しさも加わった、「かんたんケータイ」として、2017年8月に新発売されたケータイです。

・かんたんケータイ KYF32
聞きとりづらい音もはっきり大きく聞こえるので通話が快適で、キーや画面の文字がくっきり大きく見やすくなっています。

と、3機種販売されています。もちろんGPSは搭載しています。

ソフトバンクの「シンプル(スマートフォン/ケータイ)」

ソフトバンクでは、使いやすいタイプとして、

・シンプルスマホ3
初めてでもかんたんに使えて、大画面で見やすいスマホです。背面のスイッチを入れると、緊急ブザーが鳴ります。

・かんたん携帯94. まとめ

今ではシニア世代においても、ケータイ・スマホの利用者が増え、メールやインターネット、動画、SNSと若者と同じような楽しみ方をしているようですね。

普通に利用できる方は良いとして、痴呆症の家族がおられるご家庭においては、違った意味で携帯電話の利用が有効になります。特に、ご家族で一番心配になるのが徘徊による事故や行方不明です。

現在のケータイ・スマホには、「GPS」が殆どの機種に搭載されているので、キャリアの位置情報検索サービスを利用することで、もし居場所が分からなくなっても、居場所や移動経路を把握できます。

最近のGPSの精度は、以前と比べ物にならないくらい性能が向上しているので、心配な方は利用することをおすすめします。

関連記事